愛想がいいのになぜ家が売れないのか

笑顔を絶やすことなく、愛想よく折衝をしているにもかかわらず家が売れない。私の周りにはそんな住宅営業マンが結構います。

笑顔や愛想が得意な人は、お客さん相手の仕事に向いていそうな気もしますが、なぜだか家が売れない。これが住宅営業という仕事の難しいところです。

住宅営業という仕事には、接客業の一面があります。接客業といえばディズニーランドのスタッフが思い浮かびます。彼らはお客さんを感動させるための高度な教育を受けており、接客業の鏡であるかのように言われることもあります。

では、ディズニーランドのスタッフとして教育を受けた人が住宅営業になったらどうでしょう。私は全く売れないと思います。

住宅営業の仕事は接客業という側面よりも、コンサルタントという側面が強い職業であるためです。「テンション高めのニコニコ笑顔」は必要ありません。

コンサルタントにはコンサルタントとしての堂々とした態度や気品が必要です。お客さんが真剣にコストのことを心配している時に、ハイテンションでニコニコしながら回答をするような住宅営業が信用できるでしょうか。

私がお客さんだったら、

「あぁ。この営業マンは自分の回答に自信がないから、テンションと笑顔で乗り切ろうとしているな。」

と思います。

自分の家族と会話をするときに高いテンションを持続する人がいるでしょうか。真顔で必要最小限のことだけをしゃべるだけではないでしょうか。でも、それが人として自然な姿です。

いつも笑顔でヘコヘコとへりくだって相手のご機嫌を取るような話し方は、演技でしかありません。お客さんだってそれは分かります。営業マンがずっとそんな感じだと、お客さんはしんどくて仕方がありません。

住宅営業マンは食レポをする芸能人のテンションを真似なくても構いません。良いものは良い、悪いものは悪い、と言わなければならない仕事ですし、お客さんもそれを望んでいます。

お客さんが何を不安に感じているのか。どういったことを知りたいのか。それを察知してアドバイスすることがコンサルタントというものです。

真剣にアドバイスしようとすれば自然と真顔になり、落ち着いた口調になるはずです。

 

愛想がいいのに家が売れない住宅営業から脱却する考え方

愛想がいいというのは、とてもいやらしいことだと思います。「愛想よくしていれば、叱られることも、嫌われることはないだろう。」という横柄な思想がそこにはあるのです。

このことに気付かない住宅営業マンは2年目以降に苦労します。愛嬌が通じるのは新入社員の時だけです。2年目以降に愛嬌が通用すると思ったら大間違いです。

歳を取るごとに顔は老け、白髪も増え、しわも増えていきます。歳をとって「かわいげ」を演じてもわざとらしく感じます。

同じことを私の後輩に言うと「愛想がいいのは本能的なことなのでどうしようもないのです。」という回答が返ってきました。

果たしてそうでしょうか。彼は両親や兄弟に対しても愛想がよいのでしょうか。最近、実家に電話をしたのでしょうか。愛想がいいことが本能ならば、身内にだって愛想よくするはずです。

社会に出た時にだけ愛想よくするということは、愛想は彼にとっての「仮面」であり「逃げ」なのです。愛想に逃げて未熟な自分を許してもらおうとするという、レベルの低い策略なのです。

愛想ではない別の部分を鍛えなければ家が売れることはないということに気付けば、営業として必要なことが何なのかが見えてくるはずです。

 

自己紹介

はじめまして。

私は某住宅会社で営業マンをやっておりますアッキーと申します。

 

 

私のような者のブログを読んで頂きまして、ありがとうございます。

私は大学を出てすぐに住宅営業マンになりました。今年で13年目です。住宅営業マンになった理由は、就職情報誌に書いてあった賞与の額が高かったからです。

今でこそなんだかえらそうに営業ノウハウを語ったりしておりますが、7年目までは全然売れませんでした。年間1棟か2棟、よくて3棟でした。7年目には11ヵ月連続で契約がないという状態になりました。

私のせいで店のメンバーが営業報奨金をもらえないという月がよくありました。契約しないと店のメンバーから白い目で見られるというシステムを考えた人は悪魔だと思います。

このブログをはじめたのもその頃で、ひたすら仕事の愚痴を書き連ねてストレスを発散していました。

連続坊主が11カ月続いたその月に、私はこのサイトを通じてフッキーさんという方からメールをいただきました。フッキーさんは東北地方の方で、飲食チェーンの仕事を辞めて住宅営業に転職したという経歴の持ち主でした。

彼は住宅会社に転職した時に、店のメンバー全員から引き出しの中で腐らせていた土地なし客のアンケート名簿をもらったそうです。先輩たちは更地・建替客の名簿は渡さずに、土地なし客名簿だけをフッキーさんに渡したのです。彼は必然的に土地なし客に特化せざるをえなかったのですが、半年後には同期入社の営業なかで一番を取ってしまったそうなのです。

現在でも、彼が契約するお客さんの9割は土地なし客だそうです。そうなったきっかけは土地なし名簿ばかりをもらったことがきっかけではあることは間違いありません。

でも彼は「中途入社の営業は土地なし客に特化するべき」だと言います。その理由のひとつが「他の営業マンが避けるので社内競合が少ない」ということでした。中途入社の社員が社内競合なんかしたらひんしゅくをかいますからね。

でも最大の理由は「土地さえ決まったら家も契約してくれるから」だと言いました。

確かにそうです。土地さえ決まったら土地なし客は早いです。でもその土地がなかなか決まらないから苦労するんですよね。だからみんな土地なし客を避けるのです。

でも、フッキーさんは努力家でした。土地を売るための方法を猛勉強したそうです。そこで出会ったのが石川智忠という人です。

私はフッキーさんが使用したという石川智忠氏の動画マニュアルを購入して実践してみた結果、契約ができたのです。これには自分が一番驚きました。

7年目の8月に私は11ヵ月連続坊主を止める契約をしました。土地なしのお客さんを契約できたのですが、土地を案内した日の夜に「あの土地を契約したい」とお客さんのほうから電話がかかってきました。フリーの土地だったのですが、建物のほうも当社で契約してくれました。入社して初めて「自分の力で獲った」という実感のある契約でした。

これで私は土地なし客に味をしめ、翌月も土地なし客にターゲットを絞ったところ、運よく契約できました。それはまた他の分譲地の土地案内からの契約でした。店長から「やればできるじゃないか」と言われました。あんな言葉をかけてもらったのは中学生の頃以来だったかもしれません。

ここからが自分でも驚きなのですが、翌10月も1棟、11月はなんと2棟、12月も2棟、そして1月は1棟の契約。気が付けば半年間に8棟の契約をしていました。半年に一度契約するかしないかという成績だった私にとって、天文学的数字の契約棟数です。

それから6年経った現在、毎月2棟ペース、年間24棟ペースで契約ができるようになっています。(調子が悪いと年間20棟を切ることもあります)

これはリアルな話ですが、給与は100万円を超えます。出荷がまとまっている月は140万円を超えることもあります。

私が売れるようになれたのは、運がよかったからです。本気でそう思っています。才能はないです。

私はそもそも、あまり物事を要領よくこなすことができません。でも、土地なし客に特化してそこに全精力を注ぐ、という単純なやり方にはハマることができました。

「フッキーさんからメールがもらえたこと」「石川氏の営業手法にハマることができたこと」。この2つの運のために、私は売れるようになれました。

私はそれまでも数々の住宅営業ノウハウが書かれた本を購入して実践してきました。でも、絶対にまねできないようなことだったり、まねできたとしても家が売れるようになるものではありませんでした。田中敏則とか丸山景右といった名前を聞かれたことがありますでしょうか。彼らのような天才が書いたノウハウは、私にはダメでした。

しかし石川氏の営業手法は天才たちが語る営業手法とは全く違いました。こんな私でも実践でき、すぐに結果が伴いました。

そのマニュアルはそれなりに高額でしたが、今となってはその何十倍もの営業報酬を毎月得ているわけですから、安い買い物だったと言うべきかもしれません。かつては書店販売もされていたのですが、現在ではネット限定で販売されているだけのようです。一応リンクを こちら に貼っておきます。

私はこの営業手法を読者の皆様におすすめしているわけでは決してございません。この営業手法が「私には合っていた」ということです。家がなかなか売れない営業マンであっても、このようなきっかけにさえ出会えれば大きく変われる可能性がある、ということを知っていただきたいのです。

私は今、社内で「土地なし王」と呼ばれています。毎月複数棟を契約してくるけれど、契約するお客さんが全て土地なし客だからです。褒められているのかけなされているのか分かりません。

今も家が売れずに悩む住宅営業マンが、私のブログの中から覚醒のきっかけを得て頂けるとすれば、これほど幸せなことはありません。

今後もできる限り、皆様のためになるような優良な住宅営業ノウハウを公開していけるよう努力してまいりたいと思います。